パートナー



お前は俺のものなのに、最近忙しくて会えない。



だから仕事をさせるのはイヤだったんだ。


だけどあいつはやるって聞かないから、条件を出して許したのに。


これじゃぁ全然約束とちがうじゃねぇか!!


いや、あいつが破ってるわけじゃねーんだよ。


どれもこれもババアが悪い!!!



結婚させてくれたのは感謝する。


だけど自分の側において仕事をさせるなんてずりーよ!!


仕事をさせるなら俺の側から離れないようにするはずだったのに、


なんでババアの側から離れないようになってんだよ!!!


俺の結婚生活プランは忙しくても帰ってきたら、あいつが一番に出迎えてくれて、

キスをして、それで一日のことをいろいろ話したりして一緒に寝て、

朝起きたら一番にあいつの顔を見るっていうものだったのに。



3分の1も叶ってねぇ!!!



実際は、俺が帰ってきたらあいつはまだ帰ってなくて、


代わりにタマ他使用人達が出迎える。


こんなことは結婚する前と同じじゃねぇか!


あいつが帰ってきたと思ったら話す間もなくあいつは寝ちまう。


おい!俺とのコミュニケーションはどーした?!


朝起きればあいつはもういない。


俺を起こしてから出かけたっていいだろ!


もう俺は我慢できないんだ!今日こそは絶対に話し合ってやる!





エントランスであいつの帰りを待っていると、一台のリムジンが横付けされた。


車から降りてきたのはあいつと・・・ババア。


くっそー!なんでこういう時に限ってババアが一緒に帰ってくんだよ!


俺がこんなことを思ってるとも知らないあいつは俺を見て驚いてる。


「なんでこんなとこにいるの?!誰か来るの?」


お前・・・12時近いのに客が来るわけねーだろ!



「お前を待ってたんだよ。ちょっと話があってよ。

まぁ先に飯食えよ。腹減ってんだろ?!」


「あぁ、お義母さまと一緒にお食事してきたから大丈夫。

それより話ってなあに?今からお義母さまと仕事のことでちょっとあるんだけど。」


・・・お義母さま、お義母さまってなんでそんなババアと常に一緒なんだよ?!!


俺とは一緒にいたくないのか?!!


「司、話がないならもう行くけど?!」



ブッツン・・・・・


きっと今のが確認袋の緒が切れたと言うんだろう


「おい、俺は今確認袋の緒が切れたぞ。

お前は俺と一緒にいるよりババアと一緒にいるほうがいいんだな?!

俺はお前と一緒にいたくてめちゃくちゃがんばって仕事を終わらして

なるべく早く帰るようにしてるのに、お前はそんなことどーでもいいんだな。」


「・・・ちょっとどうしたのよ?!そして確認袋じゃなくて堪忍袋・・・」


あいつは俺のキレ具合に少々驚いてるみたいだが、そんなの関係ない!


お前が悪いんだ!!!



「仕事なんかするな!すぐやめろ!!」


「なんでよ?!!仕事してもいいって言ったじゃない!

そりゃぁ約束はあんまり守れてないけど、なんで急にやめろとまで言われなくちゃなんないの?!」



「俺はお前と毎日一緒にいてぇのに、お前ときたらいっつもババアと一緒じゃねぇか!

俺の事なんてどーでもいいのか?!!」


「ちょっとバカじゃない?!なんでお義母さまにヤキモチ妬いてんの?!

それと仕事は関係ないじゃない。」


「いーや、関係大ありだ!仕事をやめればお前は家にいる。

そうすれば一緒にいる時間が増えるじゃねーか!」


「はぁ?!あんたが仕事をしてる間あたしはいったい何をしてればいいのよ?!

こんなだだっ広いお屋敷で、退屈でしょうがないじゃない!」


もうイヤ、着替えてくると言って話をやめようとするつくしを引き止めようとすると、

ババアが私を忘れてませんかとでも言うように咳払いをした。


「司、今つくしさんが仕事をやめれば、逆に一緒にいられる時間が減るわよ。」



・・・??意味がわかんねー。なんで仕事をやめると一緒にいる時間が減るんだ?!


「つくしさん、ちょっと早いけどもう私のパートナーは終わりよ。」


「でもお義母さま、まだまだ私には・・・」


「いいわよ、司がそう望んでるんですもの。あなたが仕事をやめるよりはいいわ。」



いったいなんの話をしてんだよ?!



「司、明日からあなたの仕事のパートナーはつくしさんです。

言っておきますが、公私混同はなしです。仕事は仕事。

プライベートはプライベート。ちゃんとけじめをつけてもらわないと

またつくしさんは私のパートナーとして仕事をしてもらいますから。」



ん?!仕事のパートナー?!!


すると、つくしが照れながら喋り出す。



「今までお義母さまのもとで、あんたの仕事のパートナーとして

仕事をできるようにみっちり勉強させてもらってたのよ。」



じゃぁ仕事の時間もプライベートの時間も一緒にいれるってことかよ。


なんだよ、早く言えよ。怒ることなかったじゃねぇかよ。


「これからよろしくお願いします。」


そう言ったあいつと握手をする。



なんだよ〜これからずっと一緒にいられるのか〜〜



そんな俺を見て、ババアはふっと笑みを漏らす。


「それじゃぁつくしさん、今からワインでも飲みましょうか。」


「あっはい!」


・・・ちょっと待て!!!



プライベートな時間も俺と過ごすんじゃねぇのかよ?!!


「仕事の時も一緒にいられるようにしてあげたんですから、

これぐらいはふつうだと思いますわよ?!」



〜Fin〜




あとがき。

はぁ。。。。もうダメだ。爆”駄文、駄文、駄文でもう落ち込んでおります。汗”
うめこ様からのリクエストで、つくしと姑の関係だったのですが、
もうこんなんじゃいけませんね。リクエスト通りになったためしがない!爆”
いや、リクエスト通りにがんばっているつもりなのですが、最後にはあれ。。。??っていう。(;n;)
お待たせしてしまってすみません。
うめこ様、キリ番2222を踏んでいただいてありがとうございます!!m(_ _)m





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