Do have some more?







今日は類とショートケーキを作る約束をしたの。




類が一緒にケーキを作るなんて考えられないでしょ?!




これにはちゃんとわけがあるの。




この前西門さんからもらった京都で有名な和菓子屋さんの和菓子を




類が勝手に食べちゃったのが原因。





だって見た目とかすっごく綺麗で写真にとろうと思ってカメラを探して戻ってきたら、



類が・・・類がそのお菓子を食べちゃってたんだもん・・・




その時あたしがすごい怒ると、類ったらわざわざ取り寄せるって言うの。




そんなのもったいないから、一緒にケーキ作ろうって言ったら即答。



「やだ。」




そんな類にはこう言えばいいのよ。





「じゃぁもう類とは絶対一緒に寝ないんだから。あとお風呂も絶対入らない。」





あたしはプイッとそっぽをむいて言った。




すると類はあたしを抱きしめる。




「わかったから。ケーキ作ればいいんでしょ。どうせ俺は邪魔になるだけだと思うけどね。」





ほらね、慣れたもんでしょ。







そういうわけで今日は類と一緒にケーキを作ります!!














あたしが一生懸命メレンゲを作ってると、類は頬杖をついてじっと見てるだけ。






もう混ぜるの疲れたから類にやってもらおうとボウルと泡立て器を渡す。




類って華奢に見えて結構筋肉あるのよね〜っと泡立て具合を見てたら類に声をかけられた。




「つくし、ちょっと。」




おいでおいでをされたので机の上に身を乗り出してみると




急に鼻の頭を舐められた。






「なっ何してんのよ?!!」




驚いて後ろに後ずさると、類が微妙な顔をしている。




「・・・ケーキの味しない。これホントにケーキになるの?」




どうやらあたしの鼻の頭にメレンゲがついていたらしく、それを舐めとったみたい。




・・・って舐めるなよ!!!










その後もあたしの顔にとんだメレンゲを舐めとる類と格闘しながら




やっと焼くところまで到達した。






焼いている間にあたしは生クリームを作って、類には中に入れるいちごを切らせた。




おとなしくやってるな〜っと思ってチラッとみたら、なんと!!




自分で切ったいちご食べてるよ・・・





「ちょっとなんで食べるの?!これ中に入れるんだから!!」




すると類は天使の微笑みで答える。




「おいしいよ?」






うぅっ・・・ダメよ、つくし。負けてはダメ!!






「おいしいかもしれないけど、まだ食べちゃ・・んっ・・・」





ダメと言おうとしたら類があたしの口の中にいちごを入れた。





「ね?おいしいでしょ。」





おいしいけど・・・そりゃおいしいけども!!なくなっちゃうから・・・







結局そんなに怒ることもできずになんとか食べるのをやめさせました。










そして焼けて冷ましたスポンジにデコレーションをしてなんとか完成!!




う〜ん、見た目はまぁまぁだけど手作り感があってよろしい!!






あたしの分と類の分を切り分けて、類の分をお皿にのせて差し出した。




「はい、どうぞ!先に食べてみて!」




だが類はかな〜り嫌そうな顔をする。




「・・・つくしが先に毒味してよ。さっき舐めた時おいしくなかったからこれきっと失敗作だよ。」





なんだとぉ〜〜?!!!





「あれはまだ焼いてなかったからおいしくなかったの!!大丈夫だから食べてみて!!」




こういう時は強引なんだねっとブツブツいいながら





一口サイズを口元にもっていって食べるかと思ったら、






「つくし、あーん。」




そう言ってあたしの口元にもってくる。




「なんでよ?!!食べなさいよ!」




「つくしが食べてからね。」




類は天使の微笑みであたしに食べさせようとする。





しょうがないから照れながらも口を少しあける。




「・・・んっ・・・んっ?!・・・」





当然口の中には甘い味がひろがると思ってたのに、




あたしの口の中には・・・




「るっ類!!なっなんてことしてんのぉ?!!」






「おいしい。」




おっおいしいって・・・





「なっなんでキスするのよぉ?!!」





「だって半開きの口がなんか誘ってるようにみえたんだもん。色っぽかったよ。」





あほ〜〜!!!!!





「あたしはケーキを食べたかったの!!」




「どうだか。俺の誘いに応えてたじゃん。」




ぎゃ〜〜〜〜!!!恥ずかしいこと言うなぁ〜〜〜!!!





類はクスクスと笑いながら、またあたしの口元にケーキを差し出す。




「はいはい、食べたいんでしょ?あーん。」





もう絶対やらないと唇を固く閉じていたけれど、




類が天使の微笑みから少し切ない顔をするもんだから、その顔に負けて口を少し開けた。




「・・・んん〜〜〜!!・・・」




再び口の中に入ってきたのはケーキではなく・・・




類をポカポカとたたきながら離れようとするが、どんどん深くなる一方。





酸欠になりそうなところでやっと離れたと思ったら類が意地悪そうに笑う。




「もっとほしいって唇が誘ってた。もっともっとほしいんでしょ?」





そう言うと類は再びあたしの唇を塞いだ。





あたし達の隣にあるケーキが早く食べてと主張してるみたいだけど、




あと・・・2時間ぐらいは食べさせてもらえないから待っててねと心の中で思いつつ




類から与えられる甘いひとときに幸せを感じる。









甘い情事の後、結局類はケーキを食べてくれなくて、しょうがなく滋さんと桜子を呼んで食べてもらった。









「俺はつくしを食べれれば満足なの。」







〜Fin〜








あとがき。

はぁ。。。やっと書けた。。。笑”

キリ番を踏み踏みしてくださったmarineちゃんからのリクエストはケーキをつくってて

結局つくしちゃんが食べられちゃうという設定。

最初はケーキが出来上がる前につくしちゃんがいただかれちゃう

ように書いたのですが、読んでみたら短っ!!ってことになったので、

すぐに書き直し。涙”まぁ。。。ねぇ?!←意味不明な問いかけ。

なにはともあれRUI roomキリ番999を踏んで下さったmarineちゃん、ありがとぉ〜!!!

そしてお誕生日おめでとぉ〜〜!!←ちゃっかり。笑”

うん、プレゼントになれば。。。アセアセ




NOVEL